・建築業界に興味がある
・現場監督ってなに
・建築業界の働き方を知りたい
建築業界といえば、
「男臭い」「職人怖そう」「ブラックそう」
そんなイメージをお持ちの方多いのではないでしょうか。
良い印象を持っている人の方が少ないと思います。
なぜなら、
僕もそう思っていたから。笑
僕はITエンジニアから建築業界に転職しました。
4月に転職して働いてまだ数ヶ月ですが、
そんな僕から見た建築業界のリアルをお伝えしたいと思います。
これから建築業界に転職を考えている方、
就職活動で建築業界に興味をお持ちの方などのお役に立てれば幸いです。
建築業界について

ゼネコン、ハウスメーカー、工務店などなど
建築・建設にはたくさんの会社や職種があります。
僕は工務店のみに絞って転職活動をしたため、
この回では工務店についてお話しします。
僕はもともと大工志望で建築業界へ。
理由は自分の家を建ててみたいから。
単純だけど本当にそう思っています。
僕自身、若干25歳にしながら転職は2回目です。
今回の転職活動はエージェントやリクルーターを介してではなく、
google mapで館山市近辺の工務店をpick upし、
直接社長から話しを聞くというアナログな転職活動でした。
現在勤めている工務店もその中の1つ。
面談で社長から現場監督という職種を紹介されました。
最初は大工じゃないならいいやと思っていましたが、
話を聞いているうちに自分の理想像と合致する部分が見えたため、
入社を決意、現在に至るわけです。
職種

工務店の職種は主に3つ。
設計、営業、公務です。
設計、営業はなんとなくわかりますよね。
一般の方が想像し難いのが公務です。
公務は簡単に言うと契約後から担当する領域ですね。
資材を発注したり、見積りを取ったり、現場を管理したり。
現場監督も公務のうちです。
現場監督とは、
設計士さんが作成した設計図や
工事の日程をまとめた工程表通りに
現場が進んでいるかをお施主様の代理として監督します。
エンジニア的にいうと、
設計士さん、営業マンが上流工程で要件定義し、
公務は下流工程でシステムを運用する感じかな?
リアルな感想
職人に関して

建築の職人といえばニッカボッカを着て車内でタバコ吸っている怖い人たち。
と、僕も思っていました!!
でも実際に一緒に仕事をしてみるとそんなことない!
(僕が勤めている工務店が業者を厳選していると言うのもありますが。)
新人の僕に対してみんな笑顔で優しく対応してくれます。
そして何より感じたのはみんな楽しそうに働いていること。
水道屋さん電気屋さんクロス屋さん基礎屋さん、
みんな各分野のエキスパートたちです。
自分の仕事に責任と誇りを持っているように感じます。
楽天にいた時、
朝会がある月曜の朝のクリムゾンハウスのエレベーター前なんか
みんな眠そうに顔が死んでいたのを覚えています。
(楽天・朝会を否定しているわけではない)
就活中の大学生よ。
大企業のサラリーマンだけがカッコいいとは限らないぞ!
専門用語
建築業界には独特の用語がたくさんあります。
いんにっさん ネコ 人工 尺 せつない 野縁
フレコン ガラ袋 捨てコン ふかす 真物 etc…
建築関係者の方はピンとくるはず。
関係者以外わからないですよね。
今でもわからない言葉たくさんあります。
自分でも辞書作っていますがまだまだ。
しかしこのご時世。
幸いにもグーグル先生が現場で大活躍。
すぐに検索することができて助かっています。
ふと考えるとIT業界も業界用語が難しかった!
仮想化から始まり、コンテナが開発され、その度に
KubernetesやDockerなど新しい単語がどんどん生み出されていました。
それに対して建築用語は一度覚えてしまったら
後は問題なさそうですね。
本当のDX
「DX」デジタルトランスフォーメーション
建築業界のIT化はどうでしょう。
最近ではCMでも見かける施工管理アプリAND PADなどを使用して
現場でもタブレット端末などで工程表を確認したり図面資料を見ることはできます。
しかし、
AND PADを全職人が使用しているわけではないため、
アプリ内でコミュニケーションが完結することはありません。
やはり、電話メールFAXが主流の業界。
DXはどの業界もぶち当たる壁ですね。
農業に関してもそうです。
近年開発が進むロボットトラクター。
その値段は1000万をゆうに超えます。
維持費もかかるし、故障した時はプログラム触れないし。
田舎町の農家さんで誰が買えるねん!
AND PADもそうです。
年間でかなりの金額を払うことになります。
これを浸透させるには厳しい業界ですね。
まとめ
僕が勤めている工務店に関係する建築業界のお話しをしました。
・職人さんはみんな輝いている
・建築用語は独特で難しい
・DXは想像を遥かに超える遅さ
・紙媒体主流
まだまだ思うとこはありますが、
上記が僕が建築業界に転職して2ヶ月で分かった特徴を厳選したものです。
1つ1つ掘り始めるとキリがないです。笑
おそらくこれからさらに疑問に思う点や改善点が出てくるはずです。
その時にはまた記事にします。
本記事が建築業界の上流工程にいらっしゃるお偉いさんたちと
建築業界を考えている方の参考になれば幸いです。